冷凍食品が便利なことは言うまでもない。時間がないとき、弁当の副菜等々本当に重宝するが、仮に今使用できる食材がみんな「冷凍食品」だったら貴方はどうするだろう?野菜・肉・ソース・卵・・・みんな・そっくり・丸ごと冷凍状態だとしてである
常識的に言うと「考えられなーーい」だが、かつて2度越冬生活を送った南極観測隊ではまさにそんな状況が出した。ポテト・大根・人参・玉葱・長ネギ・アスパラ・なす・ほうれん草等の野菜から肉・魚・卵類もすべて冷凍で、南極行が決まったとき積み込み予定の食材リストを見て、正直気絶しそうになった。不安・不安そして不安である。
【冷凍庫?の製作】
【完成平均-57℃の冷凍庫】
日本にいるときはスーパーに行っても冷凍コーナーの野菜類を横目でにらみながら「味はどうなんだろう?まずいだろうなあ」なんて思いながらスルーしていたので、それを日常的にしかも数十人の人間に出すことになろうとは、なんだか罰ゲームを食らったような気分だったことは間違いない。そして実験。
各メーカー様の冷凍野菜サンプルを一通り持ってきてもらった。テーブルにズラリと並んだ冷凍野菜類はなかなか壮観な風景だったが、それでもまだ心に浮かんだ不安の黒雲は消えず、まずはクッキングタイムとなった。
そして数十分。不安の黒雲は吹き飛び、これから向かう南極大陸への希望が朝日の様に上がってきた。今風に言えば「まじでやばい!!」である。各冷凍野菜群は十分風味を残し、歯触りも心地よく、秀逸だったのが、ポテト・玉葱・にんにくの芽で、丸のまま冷凍されたアイダホ産の「ベイクドポテト」は、食感もホカホカと心地よく、冷凍ポテトへの認識を「まずいと思ってすみませんでした」と思わず頭を下げたくなってしまったほどである・・・ホントニサ
【全部冷凍食品のBBQ】