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おしえて、冷凍先生!~ 君塚 道史 先生編 ~

おしえて、冷凍先生! 第1回(3/3)

電子レンジと冷凍食品の不思議なカンケイ

フリージー
「先生、冷凍食品って電子レンジで作るものじゃないの?」
君塚先生
「いや、電子レンジでチンするのがいちばん手軽だから、人気が高いというだけだよ。業務用の冷凍食品などは揚げたり焼いたりするものが多いんだ」
フリージー
「業務用の冷凍食品ってどんなものがあるのですか?」
君塚先生
「たとえば給食とかスーパーのお惣菜やファミリーレストランのメニューには、冷凍食品が多く使われているよ」
フリージー
「そうなんですか!? 気づかなかった!」
君塚先生
「冷凍食品を食べる機会は本当に多い。でもみんなそれに気がつかないくらい冷凍食品の技術が進歩しているんだ。話は戻るけど、焼く、揚げる、自然解凍など、冷凍食品にはさまざまな調理法がある。でも、ほとんどの家庭用冷凍食品は電子レンジで調理することを考えて作られているんだよ」
電子レンジで調理するフリージー
フリージー
「やっぱり電子レンジを使うと簡単で便利ですもんね!先生、いい電子レンジを使えば、おいしくできるような気がします!」
君塚先生
「たしかにそう思えるけど、電子レンジは基本的に同じ仕組みで加熱しているので、大きな違いはないんだよ。ただ、電子レンジの使い方にもじつは“裏ワザ”があるんだ」
フリージー
「ええ、まだ裏ワザがあるの!?」
君塚先生
「さっきよりも簡単な裏ワザだよ。冷凍食品を電子レンジでおいしく作るためには、加熱ムラがないようにするといいんだ」
フリージー
「加熱ムラってなんですか?」
君塚先生
「フリージー君は電子レンジ調理をしたときに、周りが熱いのに真ん中が凍っている、みたいな経験は無いかな?」
フリージー
「…あ!前にグラタンをつくったとき、真ん中凍ってました!」
グラタンを食べるフリージー
君塚先生
「そう、それが加熱ムラ。それをなくすには、時間をかけて解凍すればいいんだよ」
フリージー
「どうやって加熱ムラを無くすんですか?」
君塚先生
「温度調整ができる電子レンジなら、ワット数を下げたり“弱”にするといいね。パッケージの表示より時間はかかるけれど加熱ムラが避けられるよ。でも、温度加減は自分で時間調整しないといけないね」
フリージー
「ボクにもすぐできそう!」
君塚先生
「冷凍食品は調理の手間がないから、そこだけは気をつけてやるのもいいかもしれないね。そうすれば、よりおいしく食べることができるよ」
フリージー
「冷凍食品のヒミツ、まだまだいっぱいあるんですね。」
君塚先生
「ヒミツというほどじゃないけど、少しの手間でおいしさが変化したりするなんて、とても面白いよね」
フリージー
「先生今日はありがとうございました。でも聞けば聞くほど、質問したいことがたくさんでてきます。もっと教えてくれますか?」
君塚先生
「では、続きは今度ね!」
君塚先生とフリージー

あとがき

おいしいって味付けだけじゃなくて、食感にもあったこと。
そして電子レンジでそれを再現するために、たくさんの工夫がされていること。
簡単に便利においしく食べられる冷凍食品を作るのは、そんなに簡単じゃないということをあらためて知ることができました。
だからこそ、ちゃんと調理していちばんおいしい状態で食べてあげなくちゃ。 ひと手間かけてみること、加熱ムラをなくすこと。つぎに先生に会うときまで パワーアップしておこう。
ボクは、まずグラタンにもういちど挑戦しよっと!

第2回を読む

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