【冷凍食品がないとしたら、世の中どうなる?】
- フリージー
- 「先生、ところで冷凍食品ってどれくらいあるの?」
- 鈴木先生
- 「どこまで冷凍食品と呼ぶかにもよるけれど、 身の回りの食べ物のほとんどが冷凍食品、と言ってもいいかな。」
- フリージー
- 「そんなに?」
- 鈴木先生
- 「調理済みの冷凍食品はもちろん、カット野菜や魚介類を凍らせた素材もある。自宅で作るのが難しいパイシートなども冷凍を使う人が多いね。パンを冷凍して輸入しているところもある。それから遠くの海で捕れた魚などは、その場で処理をして冷凍しているから、新鮮なまま食卓で食べられるんだよ。」
- フリージー
- 「冷凍食品がないと、毎日の献立も違ってくるんですね。」
- 鈴木先生
- 「冷凍技術がなかった江戸時代、なまものは塩漬けにしたり、酢に潰けたり、干して腐らないようにして保存したんだ。「なれ寿司」とか「棒鱈」などは、冷凍がない時代の人たちが知恵を絞って考えた保存食なんだよ。」
- フリージー
- 「冷凍食品がないと、江戸時代の食事に戻ってしまうのか。」
- 鈴木先生
- 「一概にそうは言えないけど、いまほど美味しいものを簡単に食べることはできないだろうね。」