おしえて、冷凍先生! 鈴木 徹 先生編 第1回 (1/3)

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冷凍博士を訪ねたよ

今日も暑いなぁ。
そうだ、すこしでも涼しくなるために、大好きな氷のことでも考えよう!

・・・考え始めたら、なんだか冷凍についてもっともっと知りたくなったので、「冷凍」を研究している先生に、いろいろ教えてもらうことにしたよ。

フリージー  「はじめまして鈴木先生。今日は冷凍のこと、いろいろ知りたくて来ました」

鈴木先生   「よく来たね、フリージー君」

ものが凍る仕組み

フリージー  「先生、どうして食べ物は凍るんですか?」

鈴木先生   「そうだな。フリージー君、凍るってどういうことだと思う?」

フリージー  「水が冷やされて、氷になることでしょう?」

鈴木先生    「その通り!さて、食べもののなかには水分が含まれているよね?食べものが凍るということは、食べものの中の水が凍る、と考えると、わかりやすいかな?」

フリージー  「そうか! 水が凍るのか」

鈴木先生   「もちろん、食べものの中には水以外のものも含まれているね。たとえばタンパク質や脂肪、塩分や糖分、ミネラルなどたくさんのものが入っている。でも、そのほとんどは水なんだ

フリージー  「半分以上が水だから?」

鈴木先生   「そう。だから水分が凍れば、食べもの自体も凍ってしまうんだよ」

-18℃以下では、細菌が活動できない

鈴木先生    「フリージー君、-18℃以下に冷凍するといいことがあるんだ」

フリージー  「いいことってなんですか? 先生」

鈴木先生   「この温度になると、微生物が活動を止めてしまうんだ」

フリージー  「凍えて死んじゃうの?」

鈴木先生   「少しは死ぬけれど、死にはしないよ。でも動けない。 だから、食べものを腐らせたり、味を変えたりすることがないんだ」

フリージー  「でも、解凍すれば、また活動するんですね?」

鈴木先生   「そうだよ、でも解凍してすぐの状態は凍らせる前と一緒だね。 加熱調理すると微生物は死んでしまうしね。 でもひとつだけ、してはいけないことがある」

フリージー  「?」

鈴木先生   「解凍したものをもう一度凍らせるのはダメ! 解凍した間に菌が増えているかもしれないし、品質が低下してしまうんだよ」

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