
食卓の定番メニューとして人気の冷凍ギョウザは、日本冷凍食品協会が実施した学生向けの調査でも「普段利用している冷凍食品」(※)で1位を獲得するほど、多くの家庭で親しまれています。しかし「焼きムラができる」「うまく羽根がつかない」といった悩みから、正しい焼き方が気になる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、フライパンやホットプレートを使った冷凍ギョウザの焼き方や、失敗しにくいコツを紹介します。
なお、焼き方はメーカーによって異なるため、詳細はパッケージに記載されている説明をご覧ください。
※出典:一般社団法人 日本冷凍食品協会「全国の一人暮らしの学生に聞く 食生活事情に関する調査」
冷凍ギョウザの焼き方(フライパン)

冷凍ギョウザは商品によって調理方法が異なるため、パッケージに記載されている手順に従って焼くのが、最も失敗しにくい方法です。また、冷凍ギョウザは解凍せず、冷凍のまま調理しましょう。
最近は、さまざまな冷凍食品のギョウザが販売されており、油や水を使わずに調理できる商品もあります。ここでは、油や水が不要なタイプと、必要なタイプ、それぞれの焼き方を紹介します。
油と水を「使用しない」冷凍ギョウザの場合
油と水を使わない冷凍ギョウザの場合、以下のような手順でパリッと香ばしく焼き上げられます。
作り方
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冷凍ギョウザをトレイから取り出し、凍ったままフライパンに円形に並べる(焦げつきやすいフライパンを使用する場合は少量の油をひく)
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蓋をして、中火で約5分蒸し焼きにする
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蓋を取り、中火のまま加熱して水分を飛ばす
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羽根が茶色になるまでしっかりと焼き上げる
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焼き上がったら、お皿をフライパンにかぶせ、ひっくり返す
参考:「冷凍食品 新中華街 「赤坂璃宮の餃子」 おいしい焼き方ご紹介動画」
油と水を使わない冷凍ギョウザを選ぶなら、マルハニチロの「赤坂璃宮の餃子」はいかがでしょうか。中華料理店・赤坂璃宮の監修を受けた本格派の一品で、中の具と皮のバランスが良く、素材のうま味がしっかりと感じられます。
また、味の素冷凍食品の「ギョーザ」も、油と水を使わず誰が焼いてもパリッとした羽根ができるのが特徴です。あふれる肉汁と香ばしい焼き上がりが食欲をそそります。
油と水を「使用する」冷凍ギョウザの場合
続いて、油と水を使って焼く冷凍ギョウザについて、フッ素樹脂加工など焦げ付かない加工のフライパンを使用した焼き方を紹介します。
作り方
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フライパンに少量の油を敷き、全体にまんべんなく広げる
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冷凍ギョウザを凍ったままフライパンに並べて火にかけ、中火でゆっくり加熱する
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ギョウザの高さの1/3程度のお湯を注ぎ、蓋をして約5〜10分蒸し焼きにする
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蓋を外して余分な水分を飛ばし、ごま油を回しかける
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お好みで焼き色をつける
そのほかの冷凍ギョウザを焼く方法

次に、焦げ付かない加工のフライパン以外を使って冷凍ギョウザを焼く方法を紹介します。
方法1|ホットプレート
ホットプレートには保温機能があり、みんなで一緒に楽しめるため、パーティーシーンにもぴったりです。ホットプレートで冷凍ギョウザを焼く手順は、以下の通りです。
作り方
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ホットプレートの温度を200℃〜220℃の高温に設定する
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油を大さじ1杯ほど入れ、ペーパータオルで全体にムラなくなじませる
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冷凍ギョウザを1cmほど間隔をあけて並べ、薄く焼き色がつくまで加熱する
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約180CC〜200CCの熱湯を注ぎ入れ、素早く蓋を閉める
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温度はそのまま保ち、水分がなくなるまで9分〜12分蒸し焼きにする
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パチパチと音がしてきたら蓋を開け、お好みで焼き色をつける
IHホットプレートを使う場合、中火で800〜1000Wを目安に設定してください。
方法2|電子レンジ
フライパンやホットプレートを使わず、電子レンジで調理できる冷凍ギョウザもあります。例えば、味の素冷凍食品「レンジでギョーザ」は、電子レンジで約3分温めるだけでジューシーに仕上がります。忙しい日の食卓や、手軽にもう一品加えたいときにも重宝しますよ。
方法3|フライパン(蓋なし)
フライパンに合う蓋が手元にない場合は、アルミ箔でフライパンを覆い、蒸し焼きの状態をつくるのもひとつの方法です。
また、イートアンドフーズの「大阪王将 羽根つき餃子」なら、フタ要らずで手軽に調理できます。油や水も不要で、フライパンに並べて焼くだけで、こんがりと仕上がります。洗い物が少なくて済むのも、うれしいポイントです。
冷凍ギョウザ作りのよくある失敗例と解決方法

ちょっとしたコツを知っておくだけで、失敗を防ぎ、ギョウザがきれいに焼きあがります。ここでは、冷凍ギョウザ作りのよくある失敗例と対策法を紹介します。
失敗例1.「ギョウザがフライパンにくっついてしまう」
冷凍ギョウザを焼くとき、フライパンにくっついて皮が破れてしまう失敗はよくあります。そもそも油が必要ない商品もありますが、油が必要な場合は、あらかじめフライパンを温めてからギョウザを並べ、油を多めに使うのがポイントです。
さらに、蒸し焼きに使うお湯に大さじ2〜3杯のお酢を加えたり、蒸している間にフライパンを小刻みに揺らしたりすると、ギョウザがフライパンにくっつきにくくなります。
失敗例2.「ギョウザ同士がくっついてしまう」
冷凍ギョウザは加熱中に少し膨らむため、皮同士がくっつきやすくなります。ギョウザ同士が重ならないよう、間隔をあけて並べることで、くっつきにくくなります。
失敗例3.「ギョウザの餡が冷たいままになってしまう」
冷凍ギョウザを焼いても中が冷たい場合は、加熱時間や火加減が適切でない可能性があります。まずは、パッケージに記載された火加減と焼き時間をしっかり守ることが基本です。
水を使うタイプのギョウザは、水ではなく熱湯を注ぎ、蓋をして3〜5分間蒸し焼きにすると、中までしっかり火が通ります。
失敗例4.「ギョウザが焦げ付いてしまう」
ギョウザを焼いているうちに、うっかり焦がしてしまうのもよくある失敗です。ギョウザをフライパンに並べて30秒から1分経ったら焼き色を確認し、焼き色が濃くならないように気を付けましょう。
まとめ
冷凍ギョウザは正しく焼けば、お店のようにパリッと香ばしく仕上がります。焦げ付きや生焼けといった失敗も、原因と対策を知っておけば防げます。今回紹介したコツを参考に、冷凍ギョウザをよりおいしく楽しみましょう。

この記事を書いた人
日本冷凍食品協会広報部編集チーム
冷凍食品の魅力を伝える普及活動をしています。