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工場内の配置にも秘密がありました!
最初に見せてもらったのは、材料が運び
込まれる部屋。
トマトペーストはイタリアから届いているんだって! 本格的だね。ここで材料ごとに分けられて、倉庫へ入れられ、次に下ごしらえ、調理、盛り付け、冷凍。それぞれの作業部屋へ進んでいくよ。
- 工場の人
- 「この工場は衛生のことを考えて、それぞれの駅に止まりながら進む電車のように、冷凍食品を作る工程が一方通行になるように作られているんだよ」
- フリージー
- 「なにか理由があるんですか?」
- 工場の人
- 「それはね、せっかくキレイにしたものが、その前のものと混じったりしないようにするためなんだ。例えば加熱した調理済みの食材と、今ダンボールで運ばれてきたばかりの食材を一緒に管理していたら少し心配だよね。そんなことが起こらないように、製造ラインを一方通行にしているんだ」
- フリージー
- 「なるほど。作業部屋の配置にもちゃんとした理由があるんですね」
- 工場の人
- 「他にも、運ばれてきた材料にはそれぞれ色の違うシールを貼って冷凍と常温を識別したり、作業部屋ごとに働く人の帽子を変えて、担当領域を区別したりしているよ。ドアが多いのもそのためだね。食べてもらう人たちの安全は何よりも大事だからね」
- フリージー
- 「ボクたちが安心して冷凍食品を食べられるのも、ここまで注意を払って作ってくれているからなんですね」
扉を開けると、そこには巨大なキッチンが!
- 工場の人
- 「フリージー君、次はいよいよ調理室だよ」
- フリージー
- 「ソースを作っているのですね? うわぁ、とても大きな釜だ!」
- 工場の人
- 「工場のお鍋は大きくて、たくさんの材料を入れて、じっくりとおいしく煮込むんだ。あのお釜ひとつでソースが400キロ、だいたい3000人~4000人分を作れるんだよ」
- フリージー
- 「あれ、でもお鍋の下にコンロのようなものが見当たりません」
- 工場の人
- 「火は使っていないんだ。沸騰した蒸気で調理しているんだよ。ほら見てごらん、お釜の底の厚くなった部分を蒸気が流れているんだ」
- フリージー
- 「蒸気で熱するなんて驚きです。ここからあっちまで続いている長い機械も冷凍パスタを作るためのものですか?」
- 工場の人
- 「そう、これはパスタを茹でるための機械だよ。ソースに合ったパスタを茹でているんだけど、ちょっとおもしろい動きをするから中を見てごらん」
- フリージー
- 「パスタが次々と隣のおけへと運ばれています! どうしてなんだろう?」
- 工場の人
- 「お家でパスタがくっつかないようにかき混ぜるよね? この機械はその動きを再現しているんだ。」
アルデンテに茹で上がったパスタはすぐに調味油などを混ぜて運ばれていく。
- 工場の人
- 「時間がかかればパスタが伸びてしまうからね。茹であがってからは時間との戦いだよ」
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