材料(4人分)
- 【冷凍食品】皮付きポテトフライ
- 200g
- 玉葱
- 1/4個
- パセリみじん切り
- 少々
- セパレートドレッシング
- 適量
- 塩コショー、ガーリック
- 適量
作り方
- 1)玉葱をスライスし、そのままセパレートドレッシングに30分ほど漬けておく。
- 2)ポテトフライを凍ったままプレートに乗せ、オーブンかトースターに入れて250℃でこんがりと焼く。
- 3)熱いまま玉葱入りドレッシングにドサリと投入。
- 4)よく混ぜて皿に盛り、パセリをパラパラとかけて出来上がり。
南極大陸を雪上車で旅行していた時、なぜか野菜のお浸しが食べたくて、食べたくてほとんど狂乱状態に陥った事があり、その時冷凍野菜を片っ端から生でガジガジかじって見て、心の琴線に触れてくれたのが冷凍食品のニンニクの芽。
鰹節をかけて、醤油をパラリとかけて、ポリポリかじっていると心が落ち着いてきたのは懐かしい体験だったけれど、日本に帰ってきてからも、「もう一品欲しい」と言うときには、ザブリと水につけて切るだけなので、何かと重宝だよ。
凍ったままのものをさっと水洗いし、真ん中をつまんでスーっと引くと簡単に皮がむけ、これを細かく切ると、長ネギそっくりの緑も鮮やかな物ができるので、ラーメンなんかに便利だし、一口大にザクザク切り、鰹節と醤油で食べるととてもおいしいお浸しが出現。お試しを。
これもざくざく小口切りにして一回分ずつラッピングし、冷凍。麺の薬味などにする時は、凍ったまま使用。さくさく感も残り、腐ることなく最後まで使用できます。
前途の製氷皿に、すり下ろしショウガ、大根おろしなどと合体して冷凍すれば、冷や奴、焼き魚などに重宝する薬味セットが出現。「ネギ刺身」なんておつだよ→長ネギ小口切りを容器にとる→煙が立つほど熱したごま油をぶっかける→塩コショーして、刺身で食べられるマグロ・いか・帆立・エビ等をお好みで混ぜる。
中華風刺身は刺身に油をかけるが、このようにすると刺身の食感を残しつつ中華風に変身するのさ。これは昔々フジテレビ「料理の鉄人」で陳健一さんが作っていたのを、面倒くさい行程を全部取り除いて作ってみたのが最初だけれど、それでも十分美味しかったので、こんなうまいものがこのまま埋もれてしまうのは惜しいなあと思い、あえて活字に。
これを作った方は「もしかしたら、中華専門店をやっても成功するかもしれない」と思うかもしれないけれど、錯覚です。
居酒屋定番皮付きポテトフライって美味しいよね。熱々のに、トロリと溶けかかったバターが乗っかり、塩・コショーがたっぷりとかかった奴って、男共は「体に悪そう!」何て言いながら、ばくばく食べるんだよね。
今回はあの冷凍皮付きポテトを使って、馬鹿旨の一品を。本当に美味しいからつまみ食いで無くならないよう御用心。
冷凍皮付きポテトを、天板に並べ、オーブンかガスのロースターかオーブントースターでうっすら焦げ目がつく位火を通す→タマネギとベーコンかウインナをサラダオイルで炒め、塩コショー・あれば白ワイン→ここにポテト投入→よく混ぜる→これは美味いよ!
ベーコンかソーセージをニューコンビーフと言って市販されている安い方のコンビーフを混ぜると、味が一気に下品になり、これは男の好きな味なんだよね。
分量の目安はポテト200gに、玉葱半個、ベーコン数枚、ソーセージ3本程。多くても全然 OK でございます。
西村淳(にしむらじゅん)
1952年、北海道生まれ。作家兼料理人。
海上保安学校を卒業し、巡視船勤務の海上保安官となる。そして二度の「南極観測隊」に参加。
一度目は「昭和基地」、二度目は「ドームふじ基地」で越冬する。隊員たちの食事まわりすべてのことを担当する「調理隊員」という肩書きの一方で、通信・雪上車、車両メンテナンス・観測気球打ち上げのサポート、氷サンプリングのサポート、チェーンソーマン、大工、ボイラーメンテナンス、野外観測旅行のナビゲーター、雪穴堀り、燃料輸送・・・など、氷点下の世界でさまざまな仕事をこなす。
巡視船の教官兼主任主計士として海猿のタマゴたちを教えたあと、2009年に退職。同年、自身のエッセーが『南極料理人』として映画化された。主演は、堺雅人。現在は、講演会、料理講習会、テレビ、ラジオ、執筆などで活躍中。著書に『面白南極料理人』『いい加減は良い加減 -南極料理人のレシピ&ひとりごと-』などがある。
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