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超近代的なチェック!
- 工場の人
- 「冷凍したギョーザは、ここでパックして、箱詰めまでしてしまうんだ。」
- フリージー
- 「面白いなあ、ギョーザ作りから箱にしまうまで、すべての工程が連続しているんだね。」
あれ、こっちは全部カバーがついているよ。
- 工場の人
- 「冷凍食品は、出来上がってからも気が抜けないんだよ。トレイに載った、美味しいギョーザも、その上に1本でも髪の毛が落ちたら台無し。ベルトコンベアーのカバーも毛やホコリ、それから虫なんかが入らないようにするための工夫なんだ。」
ここにはいろんな機械が並んでいるよ。これはなにをしているの?
- 工場の人
- 「出来上がったギョーザを、全部写真に撮っているんだ。このカメラは0.5mmのものまで見えるんだ。すべてを記録させているよ。」
だから、買ったギョーザのトレイにある番号で問い合わせると、出来上がって、梱包されたときのものをX線写真でチェックできる。これはすごいなあ。
- 工場の人
- 「梱包されたギョーザはすぐに箱詰めされ、出荷されるんだよ。」
- フリージー
- 「あれ? 倉庫にいれるんじゃないの?」
- 工場の人
- 「この工場で作られたギョーザは、専用の冷凍車で茨城県関宿にある冷凍倉庫に送られるんだ。何度も移動させないで、一気に専用倉庫で保管、そこから出荷するほうが品質も一定に保てるからね。」
“ トラックヤード ”という出荷場所も見せてもらったよ。ここにも“ エアシャワー ”があって、運転手さんたちがホコリを工場内に持ち込まないようにしている。徹底的にやってるんだなあ。さすがです!
できたてのギョーザはとってもジューシー。
最後に製品検査の部屋に連れていってもらったよ。
- 工場の人
- 「フリージー君、ここで1日2回、ギョーザを食べてチェックしているんだ。」
ちょうど検査の人がギョーザを焼いていたよ。これは今日の午前中作られたもの。でも作る途中で冷凍するから、ここでは家庭と同じように調理して確かめるんだ。
検査の人は難しい顔でギョーザを食べながら、なにやら書き込んでいる。でもいい匂いだなあ・・・。
- 工場の人
- 「検査が終わったらフリージー君にも作ってあげよう。」
- フリージー
- 「わーい! でもおじさん、なんでみんな難しい顔してるの?」
- 工場の人
- 「この人たちは "官能検査" といって、味や食感、匂いや形をチェックしているんだ。この検査ができるのは "五味検査" といって "甘み" "苦味" "塩味" "うま味" "酸味" の微妙な違いを感じ分けるテストに合格した人だけなんだ。すごく薄められた試薬を選り分ける、とても繊細な味覚を持った人たちなんだ。」
だから、ちょっとした違いもすぐわかるんだって。
- 工場の人
- 「味は変わらないんだけど、ちょっと水分が多いとかね。それではダメだから、すぐ出荷をストップする。そうして味を守るんだ。でも、めったにないことだけどね。さあ焼きあがったよ。」
- フリージー
- 「やったー! できたての餃子を、いただきます。うん、とってもジューシー! この味を、いつでも、同じように食べられるなんてうれしいです。こちそうさまでした!」
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