赤ちゃんに初めての野菜を与えるとき、「何から始めれば良いの?」と悩む保護者の方も多いのではないでしょうか。離乳食でよく登場するかぼちゃは、自然な甘みと食べやすいなめらかな食感から、赤ちゃんに人気の食材の一つです。
冷凍食品のかぼちゃを使えば、皮をむいたり下処理したりする手間もかからず、毎日の離乳食作りがぐっと楽になりますよ。今回は、かぼちゃの離乳食の始め方・与え方から注意点、時期別のレシピまで詳しく解説します。
かぼちゃが離乳食に向いている理由

かぼちゃが離乳食の定番食材として多くの保護者から選ばれる理由について、詳しく見ていきましょう。
離乳食初期(生後5〜6か月頃)から使える
かぼちゃは離乳初期、おかゆに慣れた頃から与えられる野菜です。野菜デビューの食材として選ばれることも多く、自然の甘みを赤ちゃんがとても気に入ってくれます。
アレルギーリスクも比較的低く、初めての野菜として安心して取り入れやすいのも魅力の一つです。
とろみがあって赤ちゃんが食べやすい
かぼちゃはとろみが出やすく、ペースト状にしやすい特徴があります。口の中でまとまりやすいため、まだ上手に食べられない赤ちゃんでも食べやすいです。
月齢が進めば、細かくバラバラしやすいひき肉やしらすなどと混ぜると、それらの食材も食べやすくなります。苦手な食材も甘みでカバーできるので、食べる楽しさや意欲を育みやすい食材です。
赤ちゃんの成長に役立つ栄養素が豊富
かぼちゃは緑黄色野菜に分類され、可食部100g中にβカロテンを1,400μg含みます。βカロテンには体内の活性酸素を減らす抗酸化作用があり、必要に応じてビタミンAに変換されます。
そのほかにも、風邪予防が期待できるビタミンC・血行を促進するビタミンE・ビタミンB1・B2などがバランス良く含まれています。炭水化物も含まれているため、赤ちゃんのエネルギー源にもなります。
出典:食品成分データベース(文部科学省)「野菜類/(かぼちゃ類)/日本かぼちゃ/果実/生」
食物繊維が豊富で便秘予防にも役立つ
離乳食後期になるとミルク・母乳の量が減り、食事の割合が増えます。食事の形状もペーストから固形へと移行するため、便秘がちになる赤ちゃんも少なくありません。
かぼちゃは便秘の予防や改善に役立つ食物繊維を豊富に含んでいるため、この時期にぴったりの食材です。
かぼちゃの離乳食のあげ方

離乳食の時期ごとに、かぼちゃの適した形状・目安量・調理のポイントについて詳しく見ていきましょう。
離乳食初期(生後5〜6か月)のあげ方
ゴックン期とも呼ばれる離乳初期は、やわらかくなるまで加熱してすり潰したものを、ベビースプーン1杯程度から始めましょう。裏ごしするか、すり鉢で潰して、なめらかなペースト状にしてから与えてみてください。
食材のざらつきが気になる場合は、おかゆに混ぜてとろみをつけるとさらに食べやすくなります。
離乳食中期(生後7〜8か月)のあげ方
モグモグ期とも呼ばれる離乳中期は、舌で潰せる硬さに加熱して粗く潰したもの、または5mm角に切って加熱したものを、1回あたり20〜30gを目安に与えます。
かぼちゃを粗めに潰して食感をあえて残すことで、素材の味を覚えさせることができます。少し形が残っていても、やわらかく舌でつぶせる硬さであれば問題ありません。だし汁などでやわらかく煮たかぼちゃを熱いうちに粗く潰し、煮汁などでのばす方法もおすすめです。
離乳食後期(生後9〜11か月)のあげ方
カミカミ期とも呼ばれる離乳後期は、歯茎で潰せる硬さに加熱して7mm〜1cm角に切ったものを、1回あたり30~40gを目安に与えます。
皮はやわらかく加熱すれば後期(9〜11か月)から少量ずつ試せますが、消化しにくい場合は完了期になるまで取り除くようにしましょう。
かぼちゃの離乳食をあげるときの注意点
かぼちゃを離乳食として与える際の注意点を2点確認していきましょう。
皮、種、わたはしっかりと取り除く
かぼちゃの皮は硬く、赤ちゃんには消化しにくいため、やわらかく加熱すればあげられますが、基本的には離乳完了期(1歳頃)まで取り除くのが安心です。種や種まわりのわた(繊維質)も消化しにくいため、調理前にしっかり取り除きましょう。
初めてあげるときは徐々に量を増やす
初めてかぼちゃを食べさせる場合は、他の食材と混ぜずに、子ども用スプーンのひとさじから始めて徐々に量を増やしてみてください。
万が一食物アレルギーを起こした場合にすぐ病院へ行けるよう、平日の午前中など医療機関を受診できる時間帯に与えるようにしましょう。
かぼちゃはアレルギーが起こりにくい野菜ですが、食後の様子は注意深く見守ることが大切です。
かぼちゃを使った離乳食レシピ

時期別のかぼちゃを使った離乳食レシピを3種類ご紹介します。冷凍かぼちゃを使えば下処理が不要で、毎日の離乳食作りに取り入れやすいですよ。
ゴックン期|かぼちゃがゆ
「かぼちゃがゆ」は、冷凍かぼちゃと10倍がゆを合わせるだけで作れる、離乳初期にぴったりのレシピです。余ったかぼちゃペーストは製氷皿などに入れて冷凍保存しておきましょう。
材料(適量)
- 冷凍かぼちゃ1片
- 10倍がゆ適量
作り方
-
冷凍かぼちゃは袋の表示通りに加熱し、皮を取り除く
-
網で裏ごしして同量の水でのばし、かぼちゃペーストを作る
-
10倍がゆに少量加える
POINT
※余ったペーストは製氷皿などに入れて冷凍保存する
カミカミ期|かぼちゃスープ
「かぼちゃスープ」は、冷凍かぼちゃと玉ねぎを昆布だしで煮込む、やさしい味わいのスープレシピです。やわらかく煮た野菜がカミカミ期の赤ちゃんにも食べやすく、身体もポカポカ温まります。
材料(適量)
- 冷凍かぼちゃ1片
- 玉ねぎ4分の1個
- 水200ml
- 昆布だし(顆粒)小さじ1/2
作り方
-
冷凍かぼちゃは袋の表示通りに加熱し、皮を取り除いて小さめの角切りにする
-
鍋に水、粗みじん切りにした玉ねぎ、昆布だしを入れて玉ねぎがやわらかくなるまで煮る
-
かぼちゃを加えてひと煮立ちさせる
POINT
※余ったら製氷皿などに入れて冷凍保存する
パクパク期|かぼちゃと豆腐のお焼き
「かぼちゃと豆腐のお焼き」は、冷凍かぼちゃと豆腐を合わせて焼くだけで作れる、手づかみ食べにぴったりのレシピです。やわらかな食感の中にかぼちゃの甘みが広がり、パクパク期の赤ちゃんに喜ばれます。
材料(20個分)
- 冷凍かぼちゃ80g
- 豆腐80g
- 片栗粉大さじ1.5
作り方
-
冷凍かぼちゃは袋の表示通りに加熱し、皮を取り除いてフォークなどでつぶす
-
つぶした豆腐と片栗粉を加えてよく混ぜ、小さく丸めて平らにする
-
薄く油を敷いたフライパンで、弱火で両面を焼く
まとめ
かぼちゃは離乳食初期から使える、栄養豊富で食べやすい野菜です。時期に合わせた形状と量を守れば、赤ちゃんも喜んで食べてくれます。冷凍かぼちゃを上手に活用すれば、皮むきや下処理の手間が省けて、毎日の離乳食作りがぐっと楽になります。今回ご紹介したレシピも参考に、ぜひかぼちゃを離乳食に取り入れて、無理なく赤ちゃんとの食卓を充実させていきましょう。
この記事を書いた人
日本冷凍食品協会 編集チーム
冷凍食品の魅力を発信しています。