

3品目「本格チャーハン」


材料(2人前)
約分
- ご飯400g
- 卵1個
- 塩小さじ2/3・4グラム
- コショウ適量
- ミックスベジタブル100g
- 冷凍むきえび100g
- サラダ油大さじ1
- 醤油大さじ1/2
- 酒大さじ1
浜内先生 最後はチャーハンで「焼く・炒める」を極めましょう。
たのえさん チャーハン!? 難しいんじゃないんですか?
浜内先生 作ることが難しいという印象を持たれがちなチャーハンも、正しい方程式を知っていれば簡単に、おいしく作れるんですよ。
ところで、たのえさん、おいしくないチャーハンってどんなものを思い出しますか?
たのえさん ご飯がベタベタしてて、アブラっぽい。
それから、しょっぱかったり、薄味だったりして、味にムラがある。
浜内先生 じゃあ、そうならない方法を教えましょう。
今回は残ったご飯と冷凍庫のミックスベジタブル、冷凍むきえびを使います。最初にフライパンに凍ったミックスベジタブルと冷凍むきえびを入れて炒めます。

たのえさん できました。これを皿に移します。次は何をすればいいですか?
浜内先生 ご飯にとりかかりましょう。まずは溶き卵を油で炒めて、半熟の状態になったらご飯を入れます。このご飯は温かいほうがいいですね。

たのえさん どうしてですか?
浜内先生 家庭のコンロは火力が弱いので、温度を上げるのに時間がかかってしまうの。だからあらかじめご飯は温めておくんです。レンジで温める時は水分を飛ばすためにラップをしないでくださいね。
たのえさん 一つ一つに理由があるんですね。火加減は強火ですか?
浜内先生 中火で十分ですよ。あとフライパンでご飯を返す必要もないの。
調理へラ(スパチュラ)でひっくり返して、押さえるようにして火を通していけば大丈夫です。あと、よくヘラで切るようにする人がいるけれど、あれはご飯が粘る原因になってしまうので要注意です。
ここで塩を入れます。塩味の基本は、中華炒めでやりましたね。食材の1%です。

たのえさん どうして炒めてる途中なんですか?
浜内先生 塩がご飯の水分を吸ってまんべんなく味付けられるの。ご飯は水分をとられて、さらにパラパラになるのね。
たのえさん なるほど。ここでコショウですね。返さなくて、本当にいいんでしょうか?
心配になってしまいます。

浜内先生 男性の腕力で豪快に返したり混ぜたりすると、かえってベトベトになってしまうんです。ほら、中火でも十分パラパラになってきたでしょ。ここでさっきの食材を加えます。食材も水分が飛んでいるから、混ぜてもパラパラのままですね。
たのえさん ほんと、パラパラだ。
浜内先生 食材は味付けをしていないので、ここで醤油を加えます。2回に分けて、香りづけする感じで。分けることで味の偏りも防げます。これで塩分は、ちょうどいい味加減になりますよ。

たのえさん 醤油が焼けていい香りがします。
浜内先生 最後にお酒を加えます。酒には20種以上のアミノ酸が含まれているので、味が豊かになるんです。だから中華だしを使わなくてもいいの。これでチャーハンの完成です。

たのえさん 先生! ご飯がパラパラだし、ふわふわしてます。
浜内先生 冷凍食材と残りもののご飯だけ。火の使い方、味つけのポイントを問違えなければ、
たのえさん わたしにも本格チャーハンができるんですね!
