冷凍食品はメリットがたくさん!味や栄養に関するQ&Aも!

日本冷凍食品協会 編集チーム

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コロッケの画像

忙しい現代に欠かせない存在となっている「冷凍食品」。しかし、「本当に安全なの?」「栄養は落ちないの?」と疑問に思う人も多いのではないでしょうか。冷凍食品には、厳格な定義と製造基準があり、私たちが安全に使えるよう工夫されています。

今回は、冷凍食品の定義からメリット、味や栄養に関する実情まで、詳しく解説します。

そもそも、冷凍食品とは?

買い物をしている男女の画像

冷凍食品には、きちんとした定義があることをご存知でしょうか。ただ冷凍しただけの食品ではなく、4つの厳格な条件をすべて満たしたものだけが冷凍食品と呼ばれています。

それぞれの条件について詳しくみていきましょう。

条件1|前処理されている

冷凍食品は、あらかじめ必要な前処理が施されていて、調理の手間が省ける点が大きな特徴です。

魚の冷凍食品なら、頭や内臓、骨やひれといった食べられない部分がきれいに取り除かれています。ハンバーグやから揚げなどの主菜、副菜の冷凍食品であれば、下味をつけたり衣をまぶしたりといった調理前の準備がすでに完了した状態で冷凍されています。

この前処理こそが、冷凍食品が時短調理を実現できる理由なのです。

条件2|急速凍結されている

冷凍食品は、食品の組織を守るために、-30℃~-40℃といった非常に低い温度で急速に凍結されています。

例えば、家庭の一般的な冷凍庫で食品を凍らせるホームフリージングは、しっかり凍るまでに時間がかかるので、緩慢凍結となります。緩慢凍結の場合、細胞内の水分が大きな氷の結晶になって細胞壁を破壊してしまい、解凍時に旨味成分が流れ出てしまいます。

一方、冷凍食品は-1℃から-5℃の温度帯(最大氷結晶生成温度帯)を30分程度で通過させる急速凍結をしています。最大氷結晶生成温度帯は、氷の結晶が大きくなりやすい温度帯ですので、この温度帯を素早く通過させるために、非常に低い温度で急速に凍結しているのです。これにより、細胞の破壊が抑えられるので、冷凍食品は食品本来の食感や風味、栄養価が保たれています。

急速凍結及び緩慢凍結の凍結曲線の比較の画像
緩慢凍結したサバの細胞の画像

緩慢凍結

細胞が破壊されてしまう⇒おいしさが失われる

凍結前のサバの細胞

冷凍前のサバの細胞

急速凍結したサバの細胞の画像

急速凍結

細胞破壊をおさえられる⇒おいしさが保たれる

条件3|適切に包装されている

冷凍食品は、品質を守るために適切な包装が施されています。包装は食品の酸化や乾燥、外部からの汚染を防ぎ、形状を維持する役割を果たしています。

また、パッケージには消費者が安全に利用できるよう、調理方法や保存方法、原材料表示など必要な情報が詳しく記されています。

条件4|-18℃以下で保管されている

冷凍食品は、製造から販売まで一貫して-18℃以下で管理されています。

この温度帯は、食品の変質を引き起こす酵素の活性が大幅に低下する温度です。生産工場から物流センター、配送トラック、店舗の冷凍庫に至るまで、すべての段階でこの温度管理が徹底されることで、食品の変色や味の劣化、栄養価の低下を最小限に抑えています。

冷凍食品のメリット

冷凍鮭の画像

冷凍食品を安心して使うためには、まずそのメリットを知っておくことが大切です。冷凍食品には6つの優れた特長があるので、ひとつずつ見ていきましょう。

1 衛生的で安全性が高い

冷凍食品は保存料を使わなくても安全に食べられる非常に衛生的な食品です。

腐敗や食中毒を引き起こす細菌は、低温状態では活動できません。冷凍食品は生産から販売まで一貫して-18℃以下で取り扱われるため、微生物が増殖できる環境にはなく、保存料を使用する必要がありません。

また、密閉された包装により外部からの汚染や異物の混入も防いでいます。

2 鮮度と栄養がキープされている

冷凍食品は急速凍結技術によって、食材の鮮度と栄養をそのまま保っています。

低温で素早く凍結することで食品の細胞組織が壊れることなく、収穫したてや作りたての状態を再現できます。上手に解凍すれば、凍結前の状態に近い食品に戻すことが可能です。

野菜であれば旬を迎えた時期に収穫して急速凍結するため、栄養とおいしさがそのまま閉じ込められています。

3 食品ロスを防げる

冷凍食品は、社会課題となっている食品ロスの削減に大きく貢献しています。

環境省の調査によると、令和5年度の食品ロス推計量は約464万トンで、そのうち家庭からは約233万トンが発生しています。食品ロスを減らすためには、家庭でも、限られた資源を無駄なく使う工夫を生活の中で取り入れていくことが大切です。

一方で、冷凍食品は前処理が済んでいるため、捨てる部分がありません。必要なときに食べたい分だけ使えるので無駄がなく、冷凍食品の利用が食品ロスを減らすことにも役立っています。

さらに冷凍食品の工場では、商品にできなかった残渣(ざんさ:製造段階で出る廃棄物)を肥料や飼料に再利用する取り組みも進められており、資源を余すことなく活用しています。

出典:環境省「我が国の食品ロスの発生量の推計値(令和5年度)の公表について

4 保存がきくため買い置きができる

冷凍食品は長期保存ができるため、計画的な買い置きに最適です。

食べたいときに旬を選ばずに食べられるうえ、長期保存ができるので、非常に便利です。忙しくて買い物に行くことが難しい場合でも、まとめ買いして冷凍庫に入れておけば、使いたいタイミングで調理ができます。

5 手間なく一品増やせる

豊富な種類が揃う冷凍食品なら、献立を簡単に充実させることができます。

種類が豊富なので、メニューを一品増やしたり、お弁当に彩りを添えたりできるのも冷凍食品のメリットです。また、前処理が済んでいるため調理がスピーディーで、時間が限られていても手軽におかずを増やすことができます。

6 旬や産地に関係なく手軽に購入できる

冷凍食品を利用すれば、季節や産地に関係なく多彩な食材を楽しめます。

枝豆やとうもろこしなどの素材系冷凍食品は、生鮮品と異なり、比較的安定した価格で販売されています。農産物を収穫後に前処理や急速凍結を施し、需要に応じていつでも供給できるよう調整しているためです。

【Q&A】冷凍食品に関する疑問

キッチンで考えている女性の画像

そして最後に、よく聞かれる3つの疑問の声にお答えします。

味や食感は落ちる?

冷凍食品の味や食感は、調理方法を工夫することで十分においしく食べられます。

食品の細胞を壊さず急速凍結されているので、おいしさや栄養価も保たれています。

ただし、一度解凍したものを再冷凍すると品質が劣化してしまうため注意が必要です。解凍後はすぐに調理することで、安全かつ味や食感も損なわずおいしく食べることができます。

栄養価が保たれているって本当?

冷凍食品の栄養価は、生鮮食品と比べて大きく変わらないといわれています。

冷凍野菜には栄養価が最も高い旬の時期に収穫されたものが使用されることが多く、急速凍結によってその新鮮さが保たれています。

そのため、旬を外れた生野菜や鮮度が低下した生野菜よりも栄養価が優れている場合もあります。急速凍結することで食材の細胞構造を維持できるため、食品本来の色や栄養素も保てるのが特徴です。

塩分や添加物が多い?

冷凍食品に使われる食品添加物は、食品衛生法で許可を得た安全なものです。

日本で使用される食品添加物は、人体に影響がないと認められたもののみが規定範囲内で使用されています。特に冷凍食品は-18℃以下で管理されるため腐敗が進まないので、保存料を使わなくても安全に食べることができる食品といえます。

ただし、どんな食品でも過度に偏ることなく摂取することが大切です。様々な食材をバランス良く食べることを心がけながら、冷凍食品を上手に取り入れていきましょう。

冷凍食品のパッケージには栄養成分が記載されているので、塩分が気になる方は表示をチェックすると良いでしょう。味付けが濃いと感じる場合は、アレンジもおすすめです。例えば、冷凍チャーハンにカットしたえのきを加えて炒めたり、冷凍グラタンにミックス野菜を加えたり、工夫次第で自分に合った楽しみ方ができます。

試してみたい方は、以下のレシピをご覧ください。

えのきたっぷりチャーハン

材料(1人分) 約10分 冷凍チャーハン200g えのきだけ大(粗みじん切り)1/2袋 ごま油適量 作り方 ごま油を熱したフライパンに、粗みじんにしたえのきを入れてしんなりするまで炒める。 凍ったままの冷凍チャーハンを加え、火が通るまでさらに炒める。

野菜ゴロゴロ! えびと菜食健美のシチューグラタン 

材料(1人分) 約9分 冷凍えびグラタン200g 牛乳80g チキンコンソメ小さじ1/2 冷凍洋風野菜ミックス40g ミックスチーズ30g 作り方 耐熱容器に、冷凍えびグラタン、牛乳、チキンコンソメを入れる。 1の中に冷凍洋風野菜ミックスを彩りよく乗せ、600W の電子レンジで約3 分30 秒温める。 加熱後、グラタン皿などの耐熱皿に盛替え、ミックスチーズを散りばめ、約800Wのトースターで約4分30秒 きつね色になるまで焼き色をつける。

まとめ

冷凍食品は、厳しい基準と高度な技術によって、安全・おいしさを兼ね備えています。衛生的で栄養価も高く、食品ロス削減や時短調理にも貢献します。正しい知識を持って活用すれば、日々の食卓をより豊かで便利にしてくれるでしょう。冷凍食品を賢く活用して、充実した食生活を楽しんでいきましょう。

冷凍食品をおいしく楽しむ工夫は、以下のレシピサイトで紹介しています。

この記事を書いた人

日本冷凍食品協会 編集チーム

冷凍食品の魅力を伝える普及活動をしています。

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