冷凍枝豆は、手軽に使えて栄養もしっかり摂れる便利な食材ですが、「どう解凍するのが一番おいしいの?」と迷うこともありますよね。実は、シーンに合わせて選べるおすすめの解凍方法がいくつかあり、コツを押さえるだけで風味や食感がぐんと良くなります。
今回は、冷凍枝豆の基本の解凍方法と、料理に活用できるおいしいレシピを紹介します。
冷凍枝豆の解凍方法

市販の冷凍枝豆をおいしく食べるには、正しい解凍方法を知っておくことが大切です。
まずは、おすすめの解凍方法を3つ紹介します。
自然解凍
できるだけおいしさを損なわずに解凍したい場合は、温度変化がゆるやかで水分が流出しにくい自然解凍がおすすめです。方法はとても簡単で、冷凍した枝豆をボウルに入れて置いておくだけ。
冷蔵庫で解凍する場合は5〜6時間ほど、常温なら1〜2時間ほどで食べごろになります。ゆっくりと時間をかけて解凍することで、枝豆本来の味わいや食感がそのまま楽しめます。
前日の夜に冷蔵庫に入れておけば、翌日のおつまみやお弁当の準備もスムーズにできますね。
ただし、夏場に常温で長時間放置すると傷んでしまうおそれがあるため、その点は注意が必要です。
レンジ解凍
時間をかけずにすぐ食べたいときや、温かい枝豆を楽しみたい場合は、電子レンジがおすすめです。耐熱皿に冷凍した枝豆を広げて乗せ、ラップをかけて加熱するだけで解凍できます。
加熱時間は、枝豆100gに対して500Wで約2分が目安です。中心部分はふんわりと、皿の縁はぴったりとラップをかけると、加熱中に枝豆から出る蒸気を逃さずにおいしく仕上がります。
使用する電子レンジや枝豆の大きさによって加熱時間は異なるため、解凍具合をチェックしながら調整してくださいね。
一度にたくさんの量を解凍すると、加熱ムラが生じることがあるので、100gほどずつ解凍するのがベストです。
流水解凍
電子レンジより少し時間はかかりますが、解凍ムラが少なく仕上がるのが流水解凍です。ボウルにザルを重ねて、冷凍した枝豆を入れ、約5分ほど流水にさらすだけ。
熱湯を回しかける方法もあり、さらに短時間で解凍できます。水けをしっかり切れば、すぐに食べられる状態になりますよ。
レンジを使いたくないときや、少量だけ解凍したいときにも便利な方法です。
冷凍枝豆を使ったおいしいレシピ6選

冷凍枝豆は、そのまま食べるだけではもったいない万能食材です。料理の材料として活用すれば、彩りも栄養もアップして、食卓がもっと豊かになりますよ。
枝豆のガーリックバター炒め
お酒が進む、冷凍枝豆をさやごと調理する豪快なおつまみ「枝豆のガーリックバター炒め」です。
材料(2人分)
- 冷凍枝豆(さや付き)150g
- オリーブオイル大さじ2
- にんにくひとかけ(みじん切り)
- 唐辛子1本(種を除きみじん切り)
- しょうゆ大さじ1
- バターひとかけら
作り方
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冷凍枝豆は袋の表示通りに解凍します。
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オリーブオイルとみじん切りしたにんにく、種を抜いてみじん切りした唐辛子をフライパンに入れて弱火にかけます。にんにくが薄く色づいたら火を強めます。
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枝豆を入れて炒め、しょうゆを回しかけ、バターを加えてひと混ぜしたら完成です。
チョップドサラダ
具材を小さく刻んで作るおしゃれな「チョップドサラダ」です。
材料(1人分)
- 冷凍枝豆さや付きで100g
- ミニトマト5個
- トレビス3枚
- クレソン1/3束
- アボカド1/2個
- サラダチキン1/2枚
- ミックスビーンズ50g
- コブサラダドレッシング適量
作り方
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枝豆は袋の表示通りに解凍して、さやから出します。
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ミニトマトは4等分カット、トレビスとクレソンは2cm角切り、皮と種を除いたアボカドとサラダチキンは1.5cm角にカットします。
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すべての具材とミックスビーンズを器に盛り、コブサラダドレッシングをかけて完成です。
カリカリチーズ焼き
フライパンひとつで5分もかからずできる、超スピードおつまみ「カリカリチーズ焼き」です。
材料(2人分)
- 冷凍枝豆10さや程度
- スライスチーズ2枚
作り方
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冷凍枝豆は袋の表示通りに解凍します。
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スライスチーズを4等分してフライパンにのせ、上にさやから出した枝豆を3粒ずつのせます。
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火にかけ、カリカリになるまで焼いたら完成です。
豆キーマカレー
「豆キーマカレー」は、鮮やかなグリーンの枝豆をたっぷり加えた栄養満点のメニューです。
材料(2人分)
- 冷凍枝豆(さやから出したもの)100g
- 油大さじ1/2
- にんにく1/2かけ(みじん切り)
- おろししょうが小さじ1/2
- 玉ねぎ1/4個(みじん切り)
- 合びき肉200g
- カレールー2かけ
- 水300cc
- ご飯2杯分
作り方
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油、にんにく、しょうがをフライパンに入れて火にかけ、玉ねぎ、合びき肉を加えて肉の色が変わるまで炒めます。
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肉から余分な油が出ていたらペーパーなどで拭き取り、水とカレールーを加えてとろみがつくまでさっと煮ます。
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袋の表示通りに解凍した枝豆を加えて混ぜ、ご飯にかけて完成です。
枝豆ととうもろこしのかき揚げ
「枝豆ととうもろこしのかき揚げ」は、色鮮やかで夏らしさ満点の、サクサク香ばしいかき揚げです。
材料(1人分)
- 冷凍枝豆200g
- 冷凍コーン100g
- 打ち粉用薄力粉大さじ1
- 衣用薄力粉大さじ3
- 水大さじ3
- 揚げ油適量
- お好みの塩適量
作り方
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枝豆は袋の表示通りに解凍してさやから取り出します。冷凍コーンも袋の表示通りに解凍し、どちらも水けをよく拭き取ってボウルで混ぜ合わせます。
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打ち粉用薄力粉を振り全体に混ぜ、水と薄力粉を混ぜたものをかけてさらに混ぜます。
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しゃもじやヘラなどですくい、揚げ油を熱した鍋のふちから滑らせるようにして入れて揚げます。器に盛り、お好みの塩を添えて完成です。
枝豆とキノコの炊き込みご飯おにぎり
お弁当に入れやすく、枝豆の食感が楽しい「枝豆とキノコの炊き込みご飯おにぎり」です。
材料(4人分)
- 米2合
- 水360cc
- 冷凍枝豆200〜250g(さや付き)
- しめじ1/2パック
- 舞茸1/2パック
- 生姜2枚(スライス)
- 大葉10枚(お好みで)
- 薄口しょうゆ大さじ2/3
- 酒大さじ2
- 塩小さじ1
- 昆布1枚
- ごま油適量
作り方
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米は洗い、鍋に米と水を入れて30分ほど浸しておきます。枝豆は解凍し豆だけ取り出します。しめじ、舞茸はいしづきを切って手でばらばらに。生姜はせん切りにします。
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鍋に、塩、生姜、薄口しょうゆ、酒、枝豆、しめじ、舞茸の順に入れて混ぜ合わせます。
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上に昆布を乗せてフタをし、強火にかけます。沸騰したら弱火にして13分。火を止めて蒸らして15分ででき上がりです。
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手に軽くごま油を塗り三角形のおにぎりにし、お好みで大葉を巻いて完成です。
まとめ

冷凍枝豆は、自然解凍・レンジ・流水と目的に合わせて解凍方法を選べば、よりおいしく楽しめます。おつまみからメイン料理まで幅広く使える万能食材なので、ぜひ日々の料理に取り入れてみてはいかがでしょうか。
この記事を書いた人
日本冷凍食品協会 編集チーム
冷凍食品の魅力を伝える普及活動をしています。