最近よく聞くHACCP(ハサップ)って一体何?わかりやすく解説します!
2019.03.27
食品の安全を裏付ける衛生管理が2018年に制度化
最近ニュースなどでよく耳にするようになった「HACCP(ハサップ)」。これはHazard Analysis and Critical Control Pointの略で、食品の製造工程において起こりうる危害の要因を予め分析し、重点的に管理する点を決め、それを管理することで安全を守る管理方法のこと。日本では2018年6月に公布された食品衛生法等の一部を改正する法律で、原則としてすべての食品事業者にHACCPに沿った衛生管理に取り組むことが義務化されました。
平たく言うと、食べ物を作ったり提供したりするときに、「どんな危害があるか」「どこに注意したらよいか」を明文化し、ベストな状態を守ることで、食中毒などの発生を未然に防ぐ、もしくは、もし発生してしまっても素早くその原因が究明できるようにするためのマニュアルのようなものです。
HACCPを導入すると、実際に製造に携わる人の衛生管理意識が向上し、事故やクレームが減少します。すると消費者は安全な食品を食べられ、メーカーとしては最終的に生産性の向上と利益の拡大につながるという好循環が期待されるので、消費者にもメーカーにも利点が多いのです。
このHACCPの考え方を、自宅でも取り入れることが可能です。
例えば、
- 冷凍食品を持ち帰るときに、解かしてしまうかも。(保冷剤や保冷バッグなどを使って低温に保ち、早めに帰宅し、すぐに冷凍庫にしまう)
- 汚れた手でさわりがちな冷蔵・冷凍庫の取っ手部分に細菌が付いているかも。(こまめにアルコールなどを使って除菌する)
- 手に細菌が付いたまま調理しているかも。(調理前に手を洗う)
- 調理に使うまな板や包丁、タオルなどに細菌が付いているかも。(調理器具を清潔に保っておく)
- 加熱が不十分かも。(パッケージにある調理方法に従い、十分に加熱する)
- 使用前に解かしてしまうかも。(調理の直前まで冷凍庫にしまっておく。残った冷凍食品は解凍せず、すぐに冷凍庫に保存し、なるべく早く食べ切る)…etc.
こうして順序立てて考えることで、家庭でも食の安全を高められ、かつおいしく食べることができるはず。家族みんなで一緒に考えてみるのも、楽しいかもしれませんね。
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(一社)日本冷凍食品協会による、冷凍食品情報サイト。アレンジや保存方法など、知っているとちょっと差がつくコツをプロが教えます。
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