冷凍食品普及のきっかけは、1964年の東京オリンピックだった!

2021.07.14

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冷凍食品普及のきっかけは、1964年の東京オリンピックだった!

大量の食材を安定的に共有するために活用したのが始まり

前回大会から57年経ったこの夏、いよいよ2度目の東京オリンピックが開催されます。実はこのオリンピック、冷凍食品と深い関係があることを知っていますか?
1964年の東京オリンピックを目前にした前年、組織委員会で話し合われていたのが、「世界から集まる約7,000人もの選手の食事を、どのように安定的に提供するか」という課題。期間中に選手村で必要とされる食料の量は、なんと東京都民全体の5%にものぼり、特に生鮮食品をオリンピックのために大量に確保すると、価格が高騰して市民生活に影響が出るのではと危惧されていました。
そこで提案されたのが、冷凍食品の活用。当時の日本冷蔵株式会社(現・株式会社ニチレイ)に協力を仰ぎ、事前に冷凍保存した肉や魚、野菜を使うことで、市場に影響を与えずに選手村の食事を提供することに成功したのです。
さらに、そこで出された冷凍食材を使用したメニューは、どれも生鮮食品を使ったものと同じようにおいしいと評判になり、この後、業務用を中心に冷凍食品の消費は飛躍的に伸びて行くことに。今の私たちの暮らしに欠かせない冷凍食品が、オリンピックをきっかけに広まっていったとは、興味深いですね。

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